化膿性汗腺炎の治療 もしかしたら… と思ったら、早めに受診してください。 化膿性汗腺炎の治療 もしかしたら… と思ったら、早めに受診してください。

治療の目的は、痛みや腫れ、膿などの症状を軽減し、それを維持することです。

治療の方法は、患部の進行の程度や患者さんの希望により異なります。
治療方針は、主治医との話し合いで決まりますが、その選択肢には以下の治療法があります。

外科的処置(手術を含む) 外科的処置(手術を含む)
患部を切開して膿を出したり、おできそのものを取り除く外科的処置が行われます。
内科的治療 内科的治療
患部の状態によっては、切開して膿を出したり、おできを取り除けない場合があります。また、外科的処置をしても、症状が改善しない場合もあります。そのような場合には、内科的治療として、抗生物質の飲み薬や塗り薬、生物学的製剤の注射薬を使ったりします。
生物学的製剤は化学的に合成した治療薬ではなく、化膿性汗腺炎に使用される薬剤を例にあげれば、生体が作り出す炎症関連物質をバイオテクノロジーの技術を駆使して作られた薬剤などの総称です。炎症の鎮静化が期待されます。

喫煙者や肥満の人は、化膿性汗腺炎にかかりやすく、また治りにくい、再発しやすいということが海外の研究で示されているので、禁煙・減量の指導も行われます。
また、膿が皮膚外に出ている場合は、その部位から感染することもあるので、感染を予防する治療も行われます。

SaunteDM,etal.BrJDermatol2015;173:1546-1549

患者さんが納得して満足できる治療を受けるためにも、主治医に率直な気持ちを伝え、十分に話し合いましょう。

化膿性汗腺炎の治療までの道のり そのうち治るさ… 化膿性汗腺炎の治療までの道のり そのうち治るさ…

病院できちんと診断されるまでに、
長い時間がかかってしまうケースも珍しくありません。

小さなおできから始まるため、「そのうち治るだろう」と放置してしまったり、
病院の先生にわき・胸・お尻などを見せたくないという心理から受診が遅れ、
重症化してから受診する患者さんが少なくありません。
また、化膿性汗腺炎は、日本での患者さんの数が比較的少なく、
症状の現れ方も患者さんによってさまざまなため、
病院で診断されるまでに長い年月がかかってしまうこともあります。

早く治療を始めたほうが、その後の治療もスムーズに行われます。

思い当たる症状があれば、早めに皮膚科を受診しましょう。 思い当たる症状があれば、早めに皮膚科を受診しましょう。

受診の前に:医療機関を受診する前に、医師に伝えるべきことを前もって整理しておくと良いでしょう。

  • どこに症状がありますか?
  • 症状のために、日常生活で困っていることは?

    先生に見せるのイヤだわ… 先生に見せるのイヤだわ…
  • どのような症状を改善したいですか?

    • 膿が出ないようにしたい
    • おできの痕が残らないようにしたい
    • 痛みをとりたい
    • 症状の進行や再発を抑えたい
    • おできをなくしたい
  • 治療に対するその他の希望または疑問点
  • 監修

    日本大学医学部 皮膚科学系 皮膚科学分野 教授 照井 正 先生

  • 国家公務員共済組合連合会 虎の門病院 皮膚科部長 林 伸和 先生