おできやできものと洋服が擦れることで、痛みが出たり、おできの膿で洋服が汚れたり、、、おできがあることで毎日の洋服を着る時に困っていませんか?このコンテンツでは、3回シリーズでおできと洋服の悩みについて、洋服のプロであるスタイリストさんにアイデアを教えていただきました。
おできから膿が出て、洋服が汚れると悩んでいませんか?そんな時は、保護しましょう。
おできをガーゼなどで覆って保護しましょう。
おできの保護の方法について
洋服を汚さないために、たとえば、わきの下におできやできものがある場合は、イラストのようにおできをガーゼで覆い、テープで止めて保護しましょう。
わきのおできに
保護シートを貼った時は
どんな洋服が着やすい?
わきの下のおできをガーゼなどで保護した場合、頭からかぶるタイプのお洋服は、脱ぎ着するのに手をあげなければならないので、大変です。前開きのお洋服で、わきのところが詰まっていないタイプ、そして、保護シートの汚れがついても目立ちにくい黒色のものがおすすめです。
おできの保護で、
前あきのカーディガンの
洋服が続くと
カジュアルすぎる時も・・・
ゆったりした前開きタイプの洋服は確かに着やすいと思いますが、どうしても、家の中で着るラフなもののような印象になります。
おすすめなのが、つけ襟
です。襟のタイプを変えれば、同じお洋服でも、随分と違った印象になります。例えば、シャツタイプでコットンのしっかりした生地の襟をつけると、それだけでフォーマルな印象となり、仕事着としてもグレードアップします。また、休日のカジュアルな楽しさを出すには、水玉で素材もシフォン系の柔らかい襟がいいと思います。寒い季節には、タートルネック型の付け襟もあり、首元が暖かいので、重ねて着る枚数を減らすことができます。
おできやできものと下着が擦れて痛いと悩んでいませんか?
そんな時は、締め付けの少ない下着を選びましょう。
特にブラジャーのワイヤーやショーツのゴムはおできに当たると摩擦が強く痛いので、締め付けのないものを選びましょう。
乳房の下におできがあるときの
下着選びの工夫は?
女性のブラジャーのワイヤーは、乳房の下にあるおできやできものにあたると痛いので、ブラトップのようなインナーとカップが一体化したものがつけやすいです。さらに、胸の下の長さが胸より下にきている少し丈の長いタイプを選ぶとおできと布の切れ目が当たるのを避けられます。また、縁がレースであれば、摩擦が少ない上に、女性らしさも出ます。ノンワイヤーになると、胸の形状をサポートする力はどうしても弱くなるのですが、肩紐が太いタイプなら、しっかり支えてくれます。
お尻や股の付け根に
おできがあるときは、
どんなショーツを選ぶといい?
普段、履いている三角形タイプよりも、一分丈タイプのショーツの方が、縫い目が股の付け根に当たりにくいと思います。また、一分丈だと、股の付け根に保護シートをつけた時もしっかりと覆うことができます。足の付け根までショーツに覆われるので、ショーツが上がってきて摩擦を起こすことも避けられます。
男性の場合は、トランクスタイプはスボンの中で布がよれるので、一分丈のボクサータイプがおすすめです。また、最近は男性用の下着でも、全く縫い目のない「シームレス」のものがあるので、こういったタイプをお選びいただくと、より摩擦を減らせるのではないでしょうか。
吸水機能のあるサニタリーショーツなどは、膿がついてしまうと、洗濯してもにおいが取れない可能性があるため、化膿性汗腺炎の患者さんにはあまり適さないかもしれません。
わきやお尻などにできたおできやできものが洋服と擦 れて痛いため、何を着たらいいか悩んでいませんか?そんな時は、摩擦の起こりにくい形の洋服を選んだり、おできのない部分でおしゃれしましょう。
洋服とおできが擦れると痛いので、摩擦を起こしにくい形の服を選びましょう。
摩擦の起きにくい洋服って
どんなものを選べばいい?
摩擦を起こしにくいという観点から、洋服選びで重要なのは形と素材だと考えています。
できるだけゆったりとした形で、洋服と体が擦れる部分がないようなもの、例えば、「ドロップショルダー」と呼ばれる肩が落ちているタイプのトップスは、袖の縫い目がわきにあたりにくく、わきの下での摩擦が起こりにくくなっています。また、素材でいえば、コットン100%は摩擦による肌への刺激が弱いです。
摩擦の少ないゆったり服は
ダボっとした印象になるのを
解消する方法は?
お洋服は袖を少し折ってみるだけで、引き締まった印象にできます。袖は2回折り返すと、見た目にも綺麗です。
また、おなか周りがダボっと見えるのが気になる時には、ベルトの代わりにシャツを巻いてみてはどうでしょうか。ベルトだと、摩擦や締め付けがありますが、シャツなら肌への負担も少なく、結び目を少し横にすることで全体として動きも出せます。
おできを気にして、
同じような服ばかりになるのを
変化させる方法は?
わき、お尻、胸などおできやできもののある部分は肌に優しい生地で、とにかく摩擦や刺激を起こさないようにした上で、それ以外の頭、首、手など、別の部分におしゃれの視点を持っていくという楽しみ方があります。