化膿性汗腺炎の症状には 次のようなものがあります。 化膿性汗腺炎の症状には 次のようなものがあります。

  • 結節

    痛みをともなう結節(けっせつ)−太ももの内側や付け根にしこりやコブのようなものができて、時間がたつと大きくなって赤く腫れてくることがあります。
  • 膿腫・膿瘍

    膿腫(のうしゅ)・膿瘍(のうよう)−皮膚の下に膿がたまったしこりを膿腫、さらに膿がたまって袋がやぶれ、ぷよぷよしたものが膿瘍です。
  • 瘻孔

    瘻孔(ろうこう)−痛みをともなって穴から膿が漏れていく症状で、治るまでに長い時間がかかり、治っても痕が残ることがあり、たいてい皮膚の下に、蟻の巣のようなトンネルができています。
  • 瘢痕

    瘢痕(はんこん)−膿瘍の再発を繰り返すと皮膚が厚くなり、太い縄のような傷痕が残ることがあります。

上記イラストはイメージ図です。

症状のでやすい場所 症状のでやすい場所

わきの下やお尻、あしの付け根などに
でやすいという特徴があります。

男性の場合・女性の場合 男性の場合・女性の場合

男性の場合は、わきの下やお尻、股などに症状がでやすいです。

女性の場合は、わきの下や胸(乳房の下)お尻、あしの付け根などに症状がでやすいです。

化膿性汗腺炎の経過 化膿性汗腺炎の経過

放っておくと
症状が進行していくことがあります。

最初は赤く腫れ上がったおできのような症状ですが、進行すると
膿がたまり、次第に皮下でつながってトンネルを作るようになることがあります。
これが進行すると、患部が広がって、瘢痕になったり、
炎症を繰り返したりする可能性があります。

下記イラストはイメージ図です。

  1. 1

    1個または複数個、膿がたまったおできができる。

  2. 2

    1個または複数個のおできが繰り返しでき、範囲が拡大する。

  3. 3

    複数のおできが皮下でつながり、炎症が広範囲に及ぶ。

進行

Hunger RE, et al. Dermatology. 2017; 233:113-119

症状がひどくなると、日常生活や仕事に支障が出たり、気分的に落ち込んでしまうこともあります。身体的な影響だけではなく、下の例のような生活の質への影響を少なくするためにも、できるだけ早い機会に皮膚科医に相談して、適切な治療を受けましょう。

【例】
  • 患部が痛くて、思うように動けない

  • 長時間座っているのが辛く、
    長時間の会議や遠方への出張が苦痛

  • 気分的に落ち込んでしまう

  • 旅行やレジャーに消極的になる

  • 膿による衣類の汚れや臭いが気になる

もしかしたら 化膿性汗腺炎? 簡単セルフチェック もしかしたら 化膿性汗腺炎? 簡単セルフチェック

  • 監修

    日本大学総合科学研究所 教授(研究所)照井 正 先生

  • 国家公務員共済組合連合会 虎の門病院 皮膚科部長 林 伸和 先生

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